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服飾美術家KUROTORAによるアートプロジェクト「Game of Capital」の一環として考案されたサブプロジェクトである「CAPITAL」シリーズを発表していく

“GAME of CAPITAL”の"CAPITAL series"の仕組み、ここで扱うのは、作品の“原版”である。
原版を手にした者はいつでも作品を刷り増しできるのであるが、刷るほどに希少性は下がり、市場価値も揺れ動くのである。
1. 原版の所有
原版を手に入れると、必要なときに作品を刷る権利が得られる。いわゆる資本である。
2. 刷るたびに増えるプリント数
プリント物は増えれば増えるほど希少性が低下し、1枚あたりの価値が下がる可能性がある。
3. 劣化する原版
何度も使用すればするほど、原版は指数関数的に劣化していく。結果として、オリジナルな“版”の価値そのものも下がるだろう。
4. 選択とリスク
作品を「刷るか、刷らないか」——あなたの選択が市場を左右する。
刷れば刷るほど供給が増え、1枚あたりの価値は下がる。しかし人気(需要)が急上昇すれば、まだまだ高値がつく可能性もある。
「あえて少ないエディションで希少性を保つか」「思い切り刷って流通を広げるか」
さらに、原版を使うほど劣化するリスクも無視できない。まさにゲームである。
——その舵取りに思考を巡らすことこそが、このプロジェクトの醍醐味ではなかろうか。